「決められた接客」ではなく、自分らしい営業ができる
宮窪:店舗での接客・販売を中心に、着物の整理や仕立てをお願いする業者さんとのやり取り、お客様がお持ちになった着物についてのご相談など、幅広く担当しています。
出勤したらまず、その日のタスクを確認します。朝礼では店舗の予算に対する進捗が共有されるので、「自分は今日、何をするべきなのか」と自分自身の目標を確認してから一日がスタートします。
催事がある日も基本的な考え方は同じですね。販売の流れや、それぞれの担当業務をメンバー同士ですり合わせてからお客様をお迎えします。
僕自身に求められている一番の役割は、やはり店舗の目標達成に向けて、自分自身も販売・営業で成果を出すことだと思っています。

全店舗を見学して感じた「個性を活かせる会社」
宮窪:一番大きかったのは、社風の良さですね。
選考中に店舗見学や社員の方と話す機会があったのですが、「一人ひとりの個性を活かしながら働いている会社だな」と感じました。
実は僕、入社前に百花の店舗をすべて見学しているんです(笑)。
店舗によって雰囲気は違いますし、働いている社員のタイプもさまざま。でも、どの店舗でも共通していたのが、決められた型にはめられるのではなく、それぞれが自分のスタイルでお客様と向き合っていることでした。
百花には「この通りに接客してください」という細かいマニュアルがあるわけではありません。
もちろん基本となる考え方や研修はありますが、その先は自分の個性を活かせる。
僕はそこに魅力を感じました。
「あなたにお願いしたい」が、家族とのお付き合いに変わっていく
宮窪:やっぱり、自分の提案がお客様に喜んでもらえて、購入につながった瞬間ですね。
印象に残っているお客様がいます。
最初のきっかけは、店頭にあったイベントの展示物をご覧になっていたことでした。
僕から声をかけてお話ししたところ、後日開催する相談会に来ていただけることになったんです。
最初にお話を聞いたときは、「遺影を撮るときに着られる着物が欲しい」というご相談でした。
そこからお客様のことを知っていく中で、着物をご提案しました。
すると、とても感動してくださって。
その後、「せっかくなら日常のイベントでも着たい」と思っていただけるようになり、定期的にお店へ来てくださるようになりました。
宮窪:そうですね。
そこから約1年間で、トータルすると480万円ほどのお買い物をしていただいています。
さらに今では、お子さんの振袖まで僕に相談してくださるようになりました。
最初は一人のお客様との出会いだったものが、気づけばご家族単位のお付き合いになっている。
百花の営業の面白さって、まさにここだと思います。
単純に商品を販売するだけではなく、お客様の人生やご家族のイベントまで知ったうえで、「次はこんな着物を楽しんでみませんか?」と提案できる。
お客様との関係がどんどん深くなっていくことが、この仕事ならではの面白さですね。


同世代のお客様に30万円の商品を提案。営業の面白さを実感した瞬間
宮窪:僕と同じくらいの年齢の男性のお客様ですね。
役者を目指されている方で、最初は店頭で小物をご覧になっていました。
僕から話しかけてみると、もともと着物にも興味を持ってくださっていたので、そこから会話が広がって。
最終的には、30万円ほどの商品をご購入いただきました。
高額な商品なので、当然「これがおすすめです」と言うだけでは購入していただけません。
お客様が何を求めているのか、どういう場面で着たいのか、その方にとってどんな価値があるのか。
一つ一つ会話しながら提案していく必要があります。
自分の提案に納得していただいて購入につながったときは、営業としてすごく嬉しかったですね。
入社して気づいた。「待っているだけでは、チャンスは来ない」
宮窪:ありました。
入社前は、正直「自分なら結構売れるだろう」と思っていたんです(笑)。
でも、実際はそんなに簡単ではありませんでした。
特に最初は自分のお客様がいないので、そもそも提案する機会が少ない。
お客様を担当していない時間は、お茶出しをしたり、先輩の接客をサポートしたり、バックヤードや在庫を整理したり。
「営業として成果を出したい」と思っているのに、なかなか自分が提案する機会がない時期がありました。
宮窪:途中で、「待っていても、自分のチャンスは増えない」と気づいたんです。
だったら、自分からお客様に話しかけるしかない。
そこから、自分自身で接客や提案の機会をつくることを意識するようになりました。
今振り返ると、このとき自分から動くようになったことが大きかったですね。
現在はありがたいことに担当するお客様も増えて、忙しく仕事をさせてもらっています。
与えられるのを待つのではなく、自分から仕事をつくる。
これは百花に入って身についた考え方の一つだと思います。

「提案することは、お客様のためになる」先輩の言葉で変わった営業観
宮窪:入社して1年ほど経った頃の出来事が印象に残っています。
何度も商品を購入してくださるお客様がいたのですが、僕自身、「こんなにたくさん提案していいのかな」と少し迷っていたんです。
そのとき、先輩から言われたのが、
「大事なのは、お客様が気に入るかどうかだよ」
という言葉でした。
それまでの僕は、「たくさん提案する=売り込んでいる」という感覚がどこかにあったんですよね。
でも、お客様にとって本当に良いものなのであれば、まずは提案しないと、その選択肢自体を知っていただけない。
その言葉を聞いてから、僕の中で「提案すること自体がお客様のためになる」という考え方に変わりました。
もちろん、分からないことがあれば先輩がすぐにサポートしてくれます。
営業としての考え方も含めて、周りから学べることは本当に多いですね。


「まだ理想の2〜3割」。だからこそ、もっと成長したい
宮窪:まだまだですね。
入社前の自分を100点とするなら、今は理想に対して2〜3割くらいだと思っています。
入社前は「自分なら100くらい売れる」と思っていたんですけど、実際にやってみると「50売るだけでもこんなに大変なんだ」と分かりました。
もちろん、最初と比べれば売れるようになっています。
ただ、自分が目指しているところを考えると、まだまだ足りない。
そのギャップを埋めるために、一番必要なのは接客スキルをもっと高めることだと思っています。
自分でロープレをしたり、成果を出している先輩の成功事例を聞いたり。
すでに成果を出している人から学んで、自分の接客に取り入れていくことが、成長への一番の近道だと思っています。
次の目標は「何を聞かれても答えられる店長」
宮窪:まずは、店長になることが目標です。
僕が考える店長は、単に役職がついている人ではなくて、
「困ったときに、この人に聞けば大丈夫」
と思ってもらえる存在です。
商品についてでも、接客についてでも、店舗のことでも、何を聞かれても答えられる。
メンバーから頼られる存在になりたいですね。
そのためにも、まずは営業として個人の売上をしっかりつくる必要があります。
自分自身が成果を出し、そのうえで周囲を支えられる人になる。
今はそこを目指して、一つひとつ経験を積んでいます。



